Cherish
――――キーンコーンカーンコーン
午前の授業の終了のチャイムが鳴ると
同時に廊下を走る音が聞こえてきた。
……………ヤツが来る。
バンッ
「百合ちゃ~ん」
ギュッ
「やめてよ!!」
ベシッ
「いってぇ…」
この変態男はいつも私につきまとう。
「何回言ったらわかるの!?そういうの止めて!!」
「いいじゃ~ん♪愛のスキンシップだってば」
「いい加減にしてよね!!迷惑なのっ」
「百合ちゃんそんなに照れんなって♪てか怒ってる百合ちゃんも可愛いっ」
チュッ
……は?
コイツ今何した……?
キスしたよね?
これってさ、もう
スキンシップじゃなくてセクハラです
「さいてぇぇええ―――っ!!」
バシンッ
私は思いっきり変態を殴った。