青い天使
「ふっ…んぁッ…」

「だって、サラ様のほうが上の御身分でしょ?」


「いえ、私は…、今まで通り、サラって呼んで欲しいです」


キスの余韻で、私は甘い声で言った。


「では、私のことは、“リオ”と呼んでくださいますか?」


あっ…。



そう言えば、そうだった。しかも、敬語は使わないって約束してたのに…。


「リ…オ」


「もう1回」


「リオ。ゴメンなさい、私…」


「良くできました。
明日帰るから、ちゃんと用意しといてね」
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