青い天使
“えっ?やだ”


彼女は即答した。


でも…、





その顔が何とも言い難いほど、愛しかった。


彼女は1人でいれば、天界の者に捕らえられてしまうだろう。


何故か俺は、彼女のそばにいたいと思ったのだ。




だからさっき、教会の屋根で祈りを捧げる彼女を見て慌てたのだ。

“迂濶に飛ぶな。翼をしまえ”


この姿でも、彼女は俺だと気づいたようだ。

周りを見て慌てて翼をしまったが、すでにバレていた。


“私の彼女に何かご不満でも?”


一同は目を見開いた。
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