臆病なサイモン







* * *





こんばんは。


僕の名前は、H田。

ここから始まる数ページで僕は人生最大のハジを曝すことになる。

故に、実名は伏せさせてもらうよ。


中学三年生の夏。

今夜、どこかのクラスのバカが企画したらしい肝試しに、友達と参加することになった。

本当は、こんな下らないお遊びは無視して受験勉強をしていたかったが、友達がどうしても、って煩いから、仕方なく参加してやった。

どうせ家には、居候してる根暗で無口なイトコが居る。

勉強に集中できなのは変わらないからね。

ったくあの方言女、ブサイクなくせに生意気でほんとウザイ。

死んでくれないかな。

…話題が逸れた。

なんの話だったかな?

あぁ、低俗な肝試しの話だったね。

まあそう、仕方なく、僕は参加してる。

まさかクジで一番ノリになるとは思わなかったけど、別に怖くなんてない。

肝試しとかそんな下らない遊び、夜の学校を回るだけなんてね。

一体それのどこを怖がれって言うのか、バカが考える遊びはやっぱバカっぽい。

昼は勉強してる場所で肝試し?


ハッ!


笑わせるよ。









< 135 / 273 >

この作品をシェア

pagetop