龍の呪印~私の運命~
(今日は疲れたろうゆっくり眠るといい。明日は朝が早いからな)
「うん。そうする・・・おやすみ」
(おやすみ瑠奈)
そして瑠奈が寝るのを確認すると
「今朝の話の続きを聞きたい」
(いいだろう。小僧よ)
「何だ?」
(瑠奈の過去は瑠奈にも言うな)
「あぁ。分かった」
(瑠奈は小さい頃の記憶が無い事は本人から聞いたな?)
「あぁ」
(瑠奈は捨て子なんだ)
「捨て子!?」
(あぁ、山の中で必死に生きようと泣いていた)
「山!?赤子の瑠奈がどうして?」
(さっき言ったが瑠奈はその時3歳だった。そのショックで記憶が無くなってしまったようだ)
「そして・・瑠奈の親は知らないのか?」
(俺も見ていないんだ。瑠奈が生まれた時から共に生きてきたのに)
「瑠奈が生まれた時から一緒って事は瑠奈の家に使えていたのか?」
(そうだ・・ただほんの一瞬、目を離した隙にいなくなったんだ)
「つまり、その一瞬で瑠奈の記憶は無くなったのか?」
(そうみたいだ)


その時二人は知らなかった


実は瑠奈はその話を全て聞いてしまった


パタン
(!?)
「どうした?」
(いや、一瞬ドアが開く音が・・・)
「ドア?」

ガチャ


そして瑠奈の部屋のドアを開けた
「!?」
(どうした?小僧・・・!?)
「瑠奈が居ない」
(何処に行った・・瑠奈)
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