恋する笑顔【短編】
「喋る必要がないから喋らないだけでしょ。あんたみたいに誰にでもヘラヘラする人間が大嫌いなのよ、あたしは」
……
カチーン
「お前、それは言いすぎだろ?」
「何よ、何か間違ったことあたしが言った?」
…いや、確かに間違ってねぇよ?
俺は結構誰にでも愛想いいしさ。
でもさ、“大嫌い”はなくね?
さすがに傷つくからな?
ズキズキ……
てゆぅかかなり傷ついたよナイーブな俺は…。
大嫌い…
大嫌い…
大嫌「だあぁっ―!!!」
リピートすんな俺のなけなしの脳みそー!!(泣)
突然叫んだ俺に松永はちょっとビクッとした。
さっき言われた一言にかなり傷ついちゃった俺は、そんな松永に思ってもいない言葉をぶつけてしまった……
「俺だって大嫌いだよ!!!」