веst ー恋の詩ー


『ごめんなさい…』



絵里が謝る…



教室の中は,物音ひとつしない静かさになった。



ただ聞こえてくるのは,廊下からの話し声。



うちは,ビリビリのジャージを握りしめたまま,愛美の隣で立ち尽くしている。



そして,
拓斗がみんなに向かって口を開く。



『こんなん,ヒドすぎるだろ?』
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