君に許しのキスを
「うん、そんなとこ。」


動揺を期待していたあたしは、拍子抜けして、また腹が立った。


「何なんですか?
ばらしますよ?さっきのこと。」


「ばらす?
よくわかんないけど、好きにしていいよ。」

そうにこにこと笑いながら言う。


「何で?
さっきは、ばらすなって言ったじゃないですか。」


この男の真意がつかめない。
< 42 / 301 >

この作品をシェア

pagetop