*Lover's Re Mode*
「叶依様は星華S・Sに選ばれた方です。

ですから、わたくし達が親衛隊に選ばれましたの。

親衛隊に選ばれるのは、とても名誉な事ですわ」

それはもう嬉しそうに。
目はうっとりとしていた。

他のお姉様方も、うんうんと頷いて、目を輝かせている。

「…と言うわけで、早速引っ越しの準備をお手伝い致しますわ」

「…へ?」

「星華S・Sの方は星華S寮に住まうのが習わしですわ」

「何て羨ましいのかしら。」

「わたくし達は残念ですが足を踏み入れる事は出来ません。

荷物をまとめるのはお任せ下さい」

「制服も新しいのをお持ちしますわ♪」

楽しそうに告げるお姉様方を尻目に、密かに混乱していた。

いつの間に私は星華S・Sに仲間入りしたの?

成績は確かにいいけど、庶民の一般ピープルよ?

てか、何故今頃なんだ?
つい最近決まったみたいな感じだよね。

何か可笑しい…。

奴が転校してきてから、生活リズムが狂ってきてる。
変わらないと思っていた日常が壊されていく。

これがラッキーだなんて思えない。何だかいろんな意味で怖くなった。
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