*Lover's Re Mode*
不意に奴の手が私の首元に伸び、ブラウスの第一ボタンを器用に外していくと、鎖骨を細くて長い指でなぞっていく。

チャリッ

意図的に動くその指に、首に掛けていた銀色のチェーンが当たると、そのまま引っ掛ける様に持ち上げた。

チェーンと共にブラウスの中に隠れていたモノが姿を現す。

銀色に輝くそれは、男物の『指輪』。

ルイの持っている指輪と、多分『対』のモノ。

ルイは黙ってチェーンを外すと、指輪を抜き取った。

そして、同じく自分の首に掛かっているチェーンからも自分の指輪抜き取った。

ルイの手のひらには二つの指輪が並び、成すがままの私は、それを呆然と見つめていた。
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