甘い香り



そして身体をくの字に曲げた所で首筋に回し蹴り。

ロメリアさんはバラの壁へと突っ込んだ。

ほんとはトドメもさしておきたいところだけど...

ヴァンパイアの回復力は凄まじいらしいので

とにかく逃げます!



「アスタァァァァ助けてっふが!」

「マミ様...っ!どうかお静かに!」

「っ...ローダンセ?」



背後からローダンセに口を抑えられる。

なんか焦ってるみたい...何かあったのかな?



「今城内は何者かが撒いた香によって大変混乱しております」

「...?」



こう?

て、何だそりゃ。



「このままではマミ様に危険が及びますので...
 私と共に、避難していただきます」

「ろ、ローダンセ...あの、こうが何かはわかんないけど
 けっこー怪しげなやつロメリアさんにぶち撒けられそうになったんだよ...ね、」


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