☆★心風★☆

ひそかな想い~鴻上 龍星~

小学校を卒業して、中学校に入学した。



1年生にまた逆戻り…って感じで嫌だったけど、架村と一緒のクラスになったから、嬉しかった。



「鴻上~」



「あ~?」



「俺ら、一緒のクラスじゃーん!」




そう言って俺のもとにきたのは、6年のとき架村と同じクラスだった、狩河裕二(カリカワユウジ)だった。



俺はなぜかこいつに、嫉妬感を抱いていた。



5・6年、架村と同じクラスだし、かっこいいし、また架村と同じクラスだし…。



まぁ、架村とは仲良くないことは知っていたし、俺はこいつ自身は嫌いではない。



「おぅ、そうだな」



2人で教室に行き、新しい鞄を机の上に置いた。



ランドセルじゃなくて、鞄…。



それが中学生って感じで嬉しかった。


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