あの日
…放課後
俺は、廣瀬に呼び出された。
呼び出された内容は、
教室に美心がいるから、様子を見て来いとのことだった。
っつーか、なんで俺が行かないといけねぇんだよ。
廣瀬が行けばいいのに…
なんか、今アイツと顔合わせにくい…
…ガラガラ
教室のドアを開けた。
自分の席で窓の外の空を見ながら
ボーッとしていた。
「田崎ッ。田崎ッ。たーさーーき。」
駄目だ…
聞こえてねぇ。
コイツどんな耳してんだよ。
とか思いながら、美心の近くに行き
最終手段に出た。
それは…
バシッ
殴ること。
そしたら、美心は
「いった~杏!!
今日、2回目だよ!!
言われなくても、海君に聞きにいくから!!」
だって…。
俺に聞くこと??
聞くことってなんだよ。
そしたら
『え…なんで海君が??』
だって。
そんなの俺が聞きてぇし。
だから、俺は
『ッるせぇ。広瀬にお前のこと見て来いって言われた。
けど、お前何回呼んでも、気づけねぇから殴った。
で、なんか俺に聞くことが~って言ってたじゃん??
聞くことって何??』
って言った。