キッズ・バトル~君と過ごした夏~
あたしは、この一週間で幹太の「お袋さん」になれたかなぁ?

「歌…恋、ゼリー…食べたい…な。」

「分かった。

持ってくるね。

あっ、脱いだパジャマちょうだい?

洗濯するから。」

「はい、これ…。」
「ん…。」

パジャマを受け取った時、幹太の小さい声で「ありがと…歌恋…。」

そう聞こえたんだ。

振り返ると、恥ずかしそうに、布団の中に顔を隠した。


< 199 / 217 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop