夏恋つづり
「莎矢、どうして俺だけ……。何か言えよ。」





「……しょうがないじゃん…。私だって、絋に言いたかったけど…言えなかったんだから。」




私は小さな声でつぶやくように言葉を出した。




「なんでだよ?メールで言っても良かっただろ?」



「打ちたくても打てなかったんだよ…。」



「他の奴には送ったのに…俺だけ打てなかったのかよ。」



「…そうだよ。」



徐々に私も感情が高ぶり、声が大きくなる。



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