鴉《短》
あとがき
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

前作の「愛」はノンフィクションも少し入れたフィクションでしたが、

この作品はほぼノンフィクションです。

ただ、主人公は、最後に親子の絆に捕われるよりも自分の人生を考えよう、と考えを変えますがこれが少し、現実とは違います。

実際はまだ、迷い、悩んでいる段階であり、はっきりとした答えは出ていません。

あまり、こういった考えは受け入れられないと思いますが、私は、親子の絆とは、切りたくても切れないもの、ある意味呪いのようなものだと思っています。


結局、何をしていてもそれがひっかかります。

作品を書く前、書いている間も
溜め込んでいた感情を吐き出すことで、一時的に心に溜まった不安感が解消されますが、書いた後は必ず、母に対する罪悪感が胸を襲いました。


…ですが。
その中で、思います。

私はただ一つの命であり
個人である、ということを。

「私も一人の人間なのだ」

この言葉には、いつかは本当に、心からそう思えるようになりたい、と願いを込めました。


………いろいろなご意見があると思います。

これについては、これからもずっと考えていきたいと思っているので、お聞かせ下されば、嬉しいです。

では。
長々と失礼しました。


ありがとうございました。


花丘きよ
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