[短編]15歳の君へ

闇の中〜憐〜

憐(レン)にはもう感覚というものが無くなっていた。


剣道では全国チャンピオンだった私。

当然、先輩たちや同期からはグチグチ言われた。
けど、単純に剣道が好きだったからへっちゃらだった。



あの日までは───
決勝前日。
私は先輩たちの罠に引っかかって
倉庫に閉じこめられた。

閉じこめられるだけなら良かった。
でも、上からポールが落ちてきた。


私は一生剣道が出来ない脚になった。
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