[短編]15歳の君へ

前へ踏み出すのは2人で…〜憐〜

屋上で初めて見た…

咲夜の泣き顔───

子供みたく
ただ、声を上げて泣くんじゃなくて

瞳から1粒ずつゆっくり流れる涙


人が泣く顔を初めて"美しい"と思った。


泣き続ける咲夜をゆっくり、優しく
抱き締めた────


「咲夜…咲夜」
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