涙ドロップ
奈美と亮
柳下が忘れてたように私の手首をみた
痛々しいぐらい赤く赤く腫れ上がる手首
柳下は保健室で消毒してくれて丁寧に湿布と包帯を巻いてくれた
「痛い?」
柳下は不安げに聞く
私は横に首を振った
「痛くないよ」
柳下は
「あんまムリすんな」
そういった
私のことちゃんと考えてくれたんだね
ありがとう
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