刹那の憂い(セツナのウレい)

ほんのりと

少し、店内が落ち着いてきた。

キッチンの横のスペースに、

テーブルがあって、

あたしは、

その椅子にすわっていた。

出来心でテーブルに突っ伏して、

そのまま動けなくなる。

「紫苑ちゃんの彼氏、かわいかったな~」

滝沢が、

深く、

ため息をついて正面に座る。


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