刹那の憂い(セツナのウレい)
そこにいたのは、見たことのある人だった。

そのはずだ。

さっき見たヴォーカル。

ちょっとかわいい雰囲気を含んだ、道行く人も驚いて振り返っちゃうような美形。

おまけに華がある。

でも、ちょっと雰囲気が違うんで、あれっ?だ。

自信家で自分の魅力を存分に撒き散らしている。

そういうタイプにしか見えなかったのに、

今は、そうではない。



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