刹那の憂い(セツナのウレい)
「治った。

だからもう、責任感じなくていいよ」

「そうか、よかった」

言って、刹那は、本当にほっとした顔をした。

なんか、

これで、縁が切れちゃうんだな。

そう、感じた。

傷のことがなかったら、

絶対

関わらなかったタイプのヒトだ。

綺麗で、華やかで。

だから、治ってしまえばさっさと消えるんだろうな。

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