とおりゃんせ2~日村令子の場合~
「通り1本違う・・・って コッチかな?」


由里は自分が倒れた通りの左右の道のまず右の道を通ってみた


道を歩くと 由里の心臓はドキドキと音を立てた


もし・・・また あの看板を見てしまったら・・・


そんな思いが段々と由里の中で大きくなっていた


・・・がなんとか 右の道を通り終えた


しかし 何も無かった


「よし!次は左の道だ!!」


左の道に入って少し歩くと 電柱の下に花束が添えてある場所に 由里は出くわした



「もしかして・・・ここ?!」


電柱の足下は 沢山の花束で埋め尽くされていた


『ここで亡くなった人・・・みんなに好かれてたんだ・・・』


由里はそう思い 手を合わせ目を閉じた


黙祷し目を開いた由里は ビクッとした


先ほどまでは居なかった 結構な歳の老婆が目を開けた由里の視界を陣取っていた


由里はその老婆をまじまじと見た



「・・な・・なんですか・・?」

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