掟破りの王子様
実際この部屋にいるのは2人だけだし、

普通に会話したところで誰に聞かれるでもない。

「っはい…。」

「いい子だな。」

あの目だった。

女子の制服こそ着てるけど、

優しい眼差しの冷たい瞳。

「王梨ちゃん」と「結城王梨」

どっちが本物かなんてまだ私には分からない。
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