第七世界
幼女
夢の中にいる。
過去の自分を遠くから見ている。
声を出そうにも、発声出来ない。
これは夢なんだ。
見ることしかできない夢。
小学校の時の自分。
過去の俺は一人泣いていた。
何が悲しいのかはわからなかった。
どうしようもなく泣きたかった。
でも、誰かの手が俺の頭を撫でてくれる。
手の持ち主の顔は逆光で見えない。
包み込む手の優しさに、俺は泣き止んだ。
「恭耶。いつも元気で強い子になってね・・」
子守唄のような声だった。
心が温くなり、眠気さえ覚えるようだ。
記憶は終焉を辿り、遠くなっていく。
あなたは誰なんだ?
綺麗で優しい声、懐かしい手。
それだけが脳裏に焼きついて離れない。
途端、回想は中断した。
過去の自分を遠くから見ている。
声を出そうにも、発声出来ない。
これは夢なんだ。
見ることしかできない夢。
小学校の時の自分。
過去の俺は一人泣いていた。
何が悲しいのかはわからなかった。
どうしようもなく泣きたかった。
でも、誰かの手が俺の頭を撫でてくれる。
手の持ち主の顔は逆光で見えない。
包み込む手の優しさに、俺は泣き止んだ。
「恭耶。いつも元気で強い子になってね・・」
子守唄のような声だった。
心が温くなり、眠気さえ覚えるようだ。
記憶は終焉を辿り、遠くなっていく。
あなたは誰なんだ?
綺麗で優しい声、懐かしい手。
それだけが脳裏に焼きついて離れない。
途端、回想は中断した。