自傷輪廻






保健室に逃げる時

「病は気から」って
よく言われた。



なんだよ。
それ。



私は違う。


もう、
生きてることで
病気なのに。



なにもわからないくせに
在り来たりな言葉を
かけないで。



そんな軽い程度の
『ダルい』とか『頭痛』
じゃないの。


死にたいほどなんだから。



絶望。
脱力感。


毎日感じてる。


なのに、
親に言われて
無理して
この地獄の学校に
きてやってんだよ。




余計に
傷付いてるんだよ。


わかんないの?



周りの皆は
自分のことしか
考えてない。



その
自己中な考えに
私までも
巻き込まないでよ。


子供が
こんなんだから
親が笑われるんでしょ?


だから、
無理やり学校行かせて
形だけつくってるんだよね?



親なんてそんなもんだろ?

子供なんか
親の義務がなかったら
どうでもいいくせに。


周りからの
嫌われがいやだから
子供に
無理やりなんだよ。

所詮自分のため。

お前らなんか
そこら辺の
グズ共と同じ。


ただ
生きてきた時間が
長いだけ。



泣いてもらっても困る。

泣いてる理由は
自分のゆう通りにならないから。

周りから嫌われる
って思ってるから。

でしょ?



もういい。


皆同じ。


いらない。



人の手なんて借りない。

借りたくない。



私も
生きるために
猫かぶって、
演技して、
『私』を隠す。

空っぽな私さえも
隠す。









“誰モ、モウ
『私』ナンカ見エナクナル。”









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