そこから先は
あたしの視界を完全にふさいでいたものが取られると、目をつむっていても眩しかった。



「目をあけろ」



男が言ったが、あたしはブンブンと首を横に振った。



「じゃぁ、そのままでいいから聞いてくれ」



男はあたしの両手を包み込むように握り、優しい声で言った。



「最初は本当に金が欲しくて、たまたま前を通り過ぎたお前を誘拐したんだ」













最初はって…?
< 109 / 133 >

この作品をシェア

pagetop