そこから先は

「なんだよじゃない。さっさと前出て答え書いて」


「え〜。前出るとかめんどくさいから、やだ」


「じゃぁ、そこで答えればいいから」



あたしは黒板に書いてある数式を眺めた。



頭の中で数字が飛び交う。



答えがでた。



テストの時も解答用紙に無駄な途中式を書かないでただ答えのみを書く。



最初のうちは注意もされていたが、どうせ答えは合っているのでしばらくすると何も言われなくなった。



あたしはさっき頭の中で出した答えを大声で叫んでやった。



「まぁ、合ってるけど」



教師は何か言いたげな表情をしていたけどそんなんは無視して、また居眠りを始めた。