そこから先は
        *



「アイツがこんなに休むなんておかしいですよね」



岡部康仁が生徒指導の教師に向かってぼそっと呟いた。



ここ何日かあの問題児の小春が学校に来ていないので、教師達はこぞって心配していた。


小春は、遅刻や早退はよくするが1日休みというのはめったにない。



校則違反は当たり前だし、注意をすれば必ず逆らう。



教師に対して敬語なんて使ったことのない小春だが、意外にも教師達から好かれていた。



彼女たちと追いかけっこをする毎日がけっこう楽しいのだろう。



「そうですね。自宅に電話をかけてみてはどうですか?」
生徒指導もまた心配そうに言った。


「大した事ではないのかもしれませんがご両親からの連絡もないですし、やはり気になりますね。後で電話してみます」



岡部がそう言ったのと同時に、始業ベルが校内に鳴り響いた。
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