Tactic
とりあえず、電車に乗り、目的地の水族館へと向かった。


海に隣接している水族館の所為か、潮のいい香りが漂っている。


移動中はほとんど相馬くんの一人芝居を見ているよう。


私達三人は、あまり会話もなく……相馬くんに気を使わせてしまったかな……。


「お、お~。リニューアルしたてで、綺麗な水族館じゃん。海も近いし、いいね♪いいね」


「リニューアルしたら綺麗に決まってんじゃない」


さっそく、萌の鋭い毒が相馬くんに突き刺さる。

苦笑いをするも、負けじと相馬くんは萌に話しかける。


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