自由帝の笑顔の嘆き
「俺もヘル王国に用があるんだけど、道が分からないんだよね」

実際問題、ずっと右にいってたらいつか餓死するだろう。

「で、リラに案内してもらう代わりに、俺がリラを守ります!」
「いや、それは嬉しいけど…良いの?」
「リラ、村までどうやって行くつもり?」

リラは馬も何も連れていない。

「歩いてくつもりだけど…」
「また商人に捕まったらどうする?それに、ほら」

ロキが背中からエアボードを取り出すとリラの前に投げる。

「使っていいよ。だから、一緒に行こうぜ?」
「…分かった。宜しくね!」

こうしてリラとロキの二人旅が始まった。
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