15のとき

勇気に電話をしてから一週間が経った…


未だに彼から連絡は来ない…。


私は授業そっちのけでケータイを開いたり閉じたりしていた。


もちろん教科書を上手に立てて、寝たフリをして隠しながら…。


この学校の先生は寝ているだけなら何も言わない人達ばかりだから助かる。


「な~にしてんの?」

「あっ!」

授業が終わっても同じ体勢の私に話しかけてきたのは、黒木さんだった。



黒木さんは私が上手く立てた教科書を取り上げ、ニヤニヤして、ケータイをのぞきたげな様子だった。



「なんか悩みでもあるの…?」


もしかすると…


黒木さんだったら、話せるかもしれない…



< 176 / 189 >

この作品をシェア

pagetop