15のとき
「あの~…、今日勇気は来てませんか…?」
私は遠慮がちに問う。
おじさん達はちょっと怪訝そうな顔をした。シルクハットが帽子を取り、改まって話し始める…
「実はな、姉ちゃん勇気は…、」
カランカラン…
シルクハットが喋り出そうとしたとき、店のドアが勢いよく開いた…。
「勇気…!」
ハゲチャビンが叫ぶ。
みんな一斉に後ろを振り返った…。
「勇気…。」
久しぶりに目にする彼は、以前より痩せたような感じがあった。
「奈美…」
そうワタシに呼び掛けた彼はやはりどことなく疲れていた…。