‡俺様の定義‡

｢あっ…
こんなこと港ちゃんに話すことじゃないね。｣

｢いえ…
きっとウチは悔しかっただけなんです。
棗にふられたことが…

渚の分の食事を食べてたから太ってた…
そのせい振られた。
棗は本当のウチを知らないから…｣

｢そっか…｣

｢でも、きっとホントに好きな人は違ったんです。
いつもそばで支えてくれたのは違う人だったんで…｣

｢それって琉架君??｣

｢はい。
今度二人っきりになったら伝えようと思います。

ずっと待っててくれたみたいなんで。｣



｢そうね…
きっと琉架君も喜ぶわ。｣

｢由香さんも…
今まで迷惑かけてすみませんでした。

本当にありがとうございました。｣


｢いえいえ。
あたしは何もしてないから。

ただ、勝手に港ちゃんにヤキモチ妬いてただけ。
棗は女子と話すのに、あたしには話すなって言ってたからね。

お前には俺がいるんだから
他のやつと話す必要はないはずだって…

愛してくれてるんだか、
俺様なんだか…｣


｢愛されてるんですよ。
それが棗の愛し方ですから。｣



ほんと…
うらやましいくらい…

琉架もこのくらい
ウチのこと愛してくれるかな…