保健室の彼
小学生5年生の夏休み、プール帰りの私は、何でだったか家までの道を急いでた。
もうすぐ家っていう曲がり角。
左右の確認もしないで飛び出したら、右側から来た自転車と衝突。
大した事故じゃなくて、私は腕をちょっとすりむいただけだった。
その人は、何度も何度も謝って、私のすり傷にハンカチを巻いてくれた。
ケガが悪くなったりしたら連絡してって、その人は名前と携帯番号のメモをくれた。
水嶋諒。
それが“彼”の名前。