星色模様〜幼なじみの君と〜

橘先生〜颯太side〜

里緒を家まで送り、俺も自分の家に入った



…かわいすぎ



里緒を思い出してにやける俺はマジで危ない奴みたいだ


女子高生に本気で惚れてる


…いや、里緒だから
里緒だけ


この先も






ブーブーブー…




「誰だ?」


突然携帯のバイブ音が鳴り響く

ディスプレイを見ると、そこには橘先生の名前が


「……はい?」

「よぉ」


この人と関わるとろくな事がない

一応先輩だけど


「飲み行こうぜ」

「明日も仕事ですよ」

「まーまー、決まり!いつものとこな」


それだけ言って切られてしまった

強引な先輩

まぁ…憎めない人だけど




俺はスーツから私服に着替え、家を出た

駅まで歩き、電車を使っていつも行く居酒屋のある街へと向かう






「いらっしゃいませ」



店内を見渡すと、こっちこっちと手を上げる橘先生がいた



「先輩、急すぎます」

「わりぃな、ま、呑もうぜ」


ビールとつまみを頼んだ


「日野ちゃん久しぶりだったな」

「あー、そうっすね、びっくりしましたよ」

「学生時代を思い出すわ」


橘先生が笑いながら言う


「今じゃ高校生の先生だし、俺らも老けたよなぁ」

「先輩オヤジくさい」


…さっき里緒にも言われた言葉に苦笑しながら言った


.

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