セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
いつの間にか
眠ってしまって



朝、慌てて起きて
鉢を洗った



綺麗に拭いて
机に置いた



…そうだ
ちょっとしたお菓子でもつけて


今度
返しにいこう



いや
思い切って
映画のペアチケットかな



誰とって…



もちろん
俺と、だ




彼女が
好きなオニオンスープ
ライス入り



俺も
好きだって
言おう



そんなことを
考えながら


俺は出勤する為
部屋を出る



今日という日は
何か


いいことが
ありそうな気が


した







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