セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
ある日


いつものように
私はひとり


教室の窓から
ヒロの姿を探す


…今日は
見当たらない


風邪でもひいたのかな…


今日は休みなのかな…



落胆…
姿を見ることができないのが


こんなにも
苦しいなんて




どうしちゃったんだろう…


あきらめて
帰ろうとした時



教室の入口に
ヒロが


立っていた


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