百物語骨董店
「そのことで

貴方様がいらっしゃると思い

お茶をご用意して
いたのですよ」


どうぞ、と
店主は

椅子をひいて
微笑んだ


私はその雰囲気に
酔ってしまった


美味しいお茶に
可愛い焼き菓子
美しい店主


目の前に出された
アールグレイの香りが


ますます
私を痺れさせる


…指先まで
とろけてしまいそう



「ほら、
人形達のショーの時間ですよ 」


部屋の角に
あった
小さな額縁のような
窓のカーテンが


ゆっくりと開いた


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