百物語骨董店

「…俺のこと
なぜ知ってるんですか?」



俺はやっと
尋ねることができた



「…こちらへどうぞ
お茶が入っておりますので」



男は答えず
俺に椅子をすすめた



猫足のテーブルには
花柄のクロスがかけられていて


さっきのブロンドの少女が


先に席について
こちらに背中を見せている



すすめられるままに
席についた俺は

少女を見て


「うわっ!」


思わず
叫び声をあげて
あとずさった


さっきは確かに
生きていたのに


「プピちゃんは
フランス製のカラクリなんです

悪い子ではないのですが…いたずらが好きなので」


クスクス…


その人形が
笑ったように見えた


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