先生の秘密は恋の予感
佳奈実は何処で浩平にあったのだろう。


謎だらけだな。



「弟の浩平さんはグリーンマンションにいます。 」



何で佳奈実が浩平がいるマンション知ってるんだ。


まさか、そんなわけないか。



「佳奈実なんで、」



「良かった。あれは本城じゃなかったんだ。」


うん。


「佳奈実は何を言ってるだよ。意味が分からんぞ。」



「いいの、これで分かったから、女タラシは本城でなく弟の浩平だった。」


その安心しきった顔は。



「佳奈実 ?」


どうした。


「本城、バスケ部のマネ辞めてもいいかな。私は岬とは付き合えないから。」


わかってたよ。


「いいよ、佳奈実の好きにしろ、加納があんな奴だとは思わなかった。加納に何かされたら俺に言えよ。一人で苦しむな。分かったか。」


佳奈実。


「うん、ありがとう。」



佳奈実が笑って部屋を出て行った。


良かったな。


佳奈実にはいつも笑っていてほしい。













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