先生の秘密は恋の予感
宗平の焦った顔が面白い。



「浩平は佳奈実から離れろ!佳奈実は俺の可愛い生徒だ。
おまえなんかに手出されたら困るんだよ。」



可愛い生徒、宗平は本当は佳奈実が好きなんだろ。


生徒だから、好きになれないとか思ってるんだろうけど。


その正義面が面白くない。



「宗平、悪いけど佳奈実はもう俺の女だから、気安く俺の女に触らないでほしいな。」


怖い顔だな。


「おまえは何を考えてるんだ。」


何も考えてないけど。


「俺が嫌いならとことん俺を嫌えばいい。だが、佳奈実には指一本触れさせねぇからな。」


良い教師づらか。


「佳奈実はこっちに来なさい。」


佳奈実の耳元で囁く。


《佳奈実、いいのかなぁ、のぞきがばれても?》



俺が佳奈実の耳元で何度も囁くと佳奈実が首を左右に振る。



分かってるなら、よろしい。



「佳奈実、じゃ決まりだな。佳奈実は今日から俺の女。」



俺は佳奈実を抱き寄せてキスした。


気分がいい。


初めて宗平を負かせた気がするし。


顔がにやけた。







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