先生の秘密は恋の予感
保健室で治療をしてもらうと、本城が私を又抱き上げようとした。



「本城先生歩けますから、そこどいて下さい。」



「抱っこが嫌ならおんぶだな。」



パコーン。



一発殴ったつもりの音。



「本城先生を嫌う子がいるなんて驚きだわ。本城先生は生徒思いのとてもいい先生よ。」




保健医さんは本城の本当の姿知らないから、そんな事言えるんです。


もしかして、このホスト野郎にもう食べられちゃいました?



そんな事考えてたら、いつの間にか本城におんぶされていた。


「軽いな。お、佳奈実の胸が背中に当たってる。」



嫌らしい、ホスト野郎。



「男はみんな嫌らしいんだよ。佳奈実はそういうの嫌いだろ。全く男知らなさそうだしな。」



私は本城頭を叩いてやった。



「暴れると落ちるぞ。」



なんでホスト野郎に振り回わされてんだ。


絶対、騙されないから。


早く本城の正体を暴かないと。









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