先生の秘密は恋の予感
何だか、佳奈実といると楽しい。



「おう、おう、カレーパンでもクリームパンでも、何でも買ってやる。」



大喜びする佳奈実を抱き寄せた。



佳奈実が俺を見上げる。



そして、佳奈実が目を閉じた。



俺は佳奈実にキスをしてしまう。


佳奈実に俺は今何をした?



「本城、今のは何のキスよ。」



何のキスって。



何の?



それはな。、



「ありがとうのキスだ。大輔を救ってくれてありがとうのキス。」



「そ、そうなんだ。」



佳奈実、どうした?



なぜ、俯く。



キスして悪かったと言おうとしたら。



「謝らないでよ!謝られたらよけいに惨めになるから。私先に行くね。」



佳奈実、ごめん。



俺はどうかしてる。



佳奈実の事になると理性がきかない。


俺のこの気持ちは、分かってるけど口には出せない。



俺には万由美という彼女がいるんだから、



佳奈実、ごめんな。



俺は万由美と別れるよ。


気づいてしまった、この気持ちを大切にしたいと思った。








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