いとしのかずん
「いや、真面目な話だよ。祖先が子孫を残してきたから、敦美だって今、こうして生きているわけだろ?」
「……まあね」
「で、人間の祖先である猿のメスは、四つん這いで歩きながら、自分の性器をオスに見せることで、セックスアピールをしてきた」
「……やっぱ、やらしいじゃん」
敦美は再び白い目で俺を見るが、ここはかまわず講義を続行する。
「四足歩行をしていると、必然的に性器は目線の位置にくる。オスは、視覚的に刺激されてメスを求める。そのようにして、オスとメスは交尾出産と、子孫を残してきた。ところが、人間が二足歩行になったとき、不具合が生じる」
「不具合?」
「立って歩くようになると、必然的に性器は地面を向き、オスの視線からはずれる。すると、今まで視覚的に刺激されてきたオスは、メスに対しても、もよおさなくなってしまった」
――カチャッ
「お待ちどう様です」
「……まあね」
「で、人間の祖先である猿のメスは、四つん這いで歩きながら、自分の性器をオスに見せることで、セックスアピールをしてきた」
「……やっぱ、やらしいじゃん」
敦美は再び白い目で俺を見るが、ここはかまわず講義を続行する。
「四足歩行をしていると、必然的に性器は目線の位置にくる。オスは、視覚的に刺激されてメスを求める。そのようにして、オスとメスは交尾出産と、子孫を残してきた。ところが、人間が二足歩行になったとき、不具合が生じる」
「不具合?」
「立って歩くようになると、必然的に性器は地面を向き、オスの視線からはずれる。すると、今まで視覚的に刺激されてきたオスは、メスに対しても、もよおさなくなってしまった」
――カチャッ
「お待ちどう様です」