それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
「ごめん、ね…?」

顔を上げて、謝ると坂上くんは私の唇を奪った。
いつもみたいに触れるだけのキスだと思ったけど、そうじゃなかった。

それは息も出来ない程の深いキス。たまに漏れる声。

―ダメッ…!!

私は坂上くんの背中を叩く。

苦しい、それもある。
でも、理由の1番はこんなこと、許されない。

そして坂上くんは渋々私の唇から離れた。

「苦しかった?」

「う、うん。」

そう答えると、ごめんごめんと私の頭を撫でるという全く謝罪の念が感じ取れない謝り方をした。
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