それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
進路相談室を出て、私達は教師と生徒の会話をした。

彼は私の特別じゃない。そう、思ってもらうために、私達は学校ではテストとか、授業のこととか、行事のことだけを話題に選ぶのが暗黙の了解。

「先生、」

「なに?」

「もうすぐ体育祭だな。」

「…え、もうそんな時期?」

「先生、しっかりー。」

体育祭かあ…早いな、この間入学式だったような…。

「絶対勝つ!2Cなめんなよー!」

いきなり大声を出す、坂上くんに苦笑い。
夏休みに、行事には興味ないって言ってたのにね。
ほんと…可愛い子だな。
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