満月の夜に魔女はワラう 第一部 新月の微笑
5 千切れた鎖

5-Ⅰ

仄暗い部屋の中。

細い一本の蝋燭が灯り、ゆらゆらと辺りを照らしている。

その蝋燭の前に一人、千草は膝を抱えて揺れる炎を眺めていた。

「彼には全部話した。

それで良かったんだよね。
彼なら一緒に戦ってくれるよね。

大丈夫だよね。

ねぇ、先輩。

私、強くなったんだょ。

先輩の


先輩の敵は


glasses witchは私が…。」

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