36.8℃の微熱。
 
まったくもう、なんて人だ・・・・。

あたしがどういう言葉でダメージを受けるか、そこのところがよーく分かってらっしゃる。

こういうふうにネチネチ言われると、実にたまったもんじゃない。


「言ったな? 言ったな、江田ちゃん!ウソじゃないだろうね!?」

「ウソだったら怒るでしょうが。話しますよ、ちゃんと。だけど、何を聞いても怒らないこと。これが条件です」

「そんなこと。分かったって、いいから早く話して聞かせて!」


なんなのよ、この眩しいくらいの目の輝きっぷりは・・・・。

こっちだって、全部演技なんだって分かっているんですよ。

でも、拒否するとかなり面倒になるので、仕方なく先生に合わせているまでなのです。

ホント、嫌な性格してるよね。


「じゃあ、話しますね」

「どうぞどうぞ!」


ふんっ!あとで勝手に機嫌悪くなっても、あたし知らないから。





そうして、かくかくしかじか。

先生の顔色なんてこれっぽっちも窺わずに、あたしはあの“一瞬の輝き”のときのことを一気にしゃべり通した。
 

< 220 / 555 >

この作品をシェア

pagetop