36.8℃の微熱。
 
「えへへ、じゃなくてさ。どうせろくでもないこと考えてたんでしょ? 誤魔化してもムダ」

「んなっ!ろくでもないことなんかじゃありませんよ!」

「じゃあ、なに」

「それは、えーっと・・・・」


う〜ん。

言ってもいいものなんだろうか。

居残りさせられたくなくて王子に教えてもらっていた、なんて。

前に一触即発な場面を演じた2人だから、機嫌が悪くなるかも・・・・と思うとちょっと考えてしまう。

すると先生は、おもむろに立ち上がって窓辺でポツリと毒を吐く。


「せっかく海が目の前なのに泳げないなんて残念だなぁ」

「うっ」

「こんな昭和レトロな部屋でドベ子に出張授業だなんて。いくらお母さんに頼まれたからって、断ることもできたのに」

「うぅっ」

「仕方ない、俺も人がいいから断れなかったんだよ。はぁ、でも、できることならクーラーが利いた部屋で授業がしたい・・・・」


だぁーーっ!! もぅっ!!

分かりました!分かりましたよ!


「・・・・言いますよ。言うから、その毒吐くのやめてください」
 

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